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筑前の「小京都」と呼ばれる秋月を訪ねた。秋月では昔から葛(くず)が有名である。クズ湯や葛餅などは大変珍重され美味しくお土産にあげても喜ばれる。秋月城址からの帰り、H葛本舗を訪ねた。秋月街道沿いにある小さなお店だが、栞によれば、老舗の創業はおよそ190年ほど前になるという。
葛は当地の特産品になっている。クズ(葛)は山野に繁茂しているつる性のカズラの根っこから採れる澱粉である。昔の人はよくあんな芋のような根から食用の粉が採れると気付いたものだと感心する。H葛本舗では自宅用と友人用に葛をお土産に買った。

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11月21日、久しぶり秋月城址を訪ねた。来る26日、27日は「紅葉祭り」が開催されるという看板が立っていた。平日は観光客も少ないだろうと思ったが、好天のためか、結構な人出だった。コロナが下火になった影響だろうか?一般客よりもツアー客の方が多かったように思う。

秋月城址は背後に山城のあった古処山城の麓にあり、平時をつかさどる陣屋として秋月氏によって築かれた。江戸期に入ると黒田直之が入部。その後は福岡藩主だった黒田長政三男の長興が入封。以後12代にわたり秋月の地に根付いていたが、明治6年(1873)の廃城令により廃城。総面積4.3haに及ぶ城跡は昭和55年に県指定史跡になっている。杉の馬場と呼ばれる直線の道の先には黒門や垂裕(すいよう)神社、秋月八幡宮などがある。紅葉は真っ盛り状態で朱色や黄色の落葉樹の葉が趣ある落ち着いた雰囲気を醸し出していた。しばしいにしえを想う。


11月も中旬になり、ぼつぼつ「喪中ハガキ」が届くようになった。先日、八代のMさんの奥さんから喪中はがきが届き亡くなったと書いてあった。Mさんは61歳の若さで亡くなったという。あまりにも早すぎる死で驚いた。
Mさんとは私が役所時代に一緒に仕事をした仲である。NEXCOにおられ、当時は工事事務所の工事長をやっておられた。毎晩地元対策で説明会に出かけたり、設計協議で現地踏査に赴いたものである。地元第一に考える技術屋さんだった。その後、M工事長は転勤で、私は数年後に退職したりと以後は年賀状のやり取りだけの関係になった。ビックリである。地元対策や転勤転勤の生活が長くてストレスもあったのだろう。一生懸命仕事に取り組まれた方だけにご苦労が多かったに違いない。今はご冥福をお祈りするばかりである。合掌。

我家の庭の隅で(今年も)不如帰の花が咲いていた。不如帰と書いてホトトギスと読む。鳥の不如帰の胸の羽の色にこの花が良く似ていることから名前が付いたらしい。特徴のある花である。


我家の裏山の畑の端っこに植えてある「開炉椿」が次々と咲いている。椿と名前が付いているがお茶の仲間の樹である。11月に入り、茶道の炉開きをする頃に咲くのでカイロツバキと呼ばれている。
茶人にとって11月はお正月と同じくらい大切な季節の変わり目の月になる。5月~10月までは「風炉」の時期で11月~4月までは「炉」の時期になる。炉開きの際は「さんべ」と言って、炭斗のことを瓢(ふくべ)、灰器を備前(伊部)いんべ、織部(おりべ)の向付のセットを揃え、さんべでお客様を迎える重要な月である。
昔、K大で茶道の指導をされていたG先生が炉開きをされる際に我家の開炉椿を所望され茶花に持参したものである。そのG先生もご高齢になられ、数年前に第一線を退かれた。月日の経つのは実に早いものである。
あちこちで紅葉の便りが聞こえて来た。先月登った山の紅葉が少し早かったので、時間が許せば甘木の秋月城址を訪ねてみようかと思う。黒門辺りのモミジも色づく時期だろう。秋月は「葛」が有名なので、久しぶりにクズ餅でも食してみたいものである。


遠来のお客さんがありB市のホテルにて皆で懇親会をした。コロナ禍で会うのがままならなかったが下火になったのでようやく再会出来た。
観光地は「全国旅行割引」をやっているせいか、お客さんが随分と増えている。ホテルも感染対策を厳重にやっているようで何の不安もなかった。翌日は皆で久しぶりに共通の思い出のある田舎風景を楽しんだ。かって小学校、中学校があった湧水地近くの広場は跡地利用で公園に整備されている。湧水地で水を汲んでポリタンクに入れ少し持ち帰った。心なしか何となく優しい味である。周囲は段々畑(棚田)である。他所の人から見れば風情がある景色だが・・・、山間地は高齢化で田んぼも急激に荒れ始めている。
現在、日本の農業就業者の平均年齢は70歳に近い。耕作放棄地も全国で45万ヘクタールに及ぶらしい。それに加えて(最近は)生産資材の高騰がある。燃料も肥料も高くなり採算が合わなくなたという声は切実である。収穫の終わった稲田を眺めながらこの先田舎はどうなるんだろうと考えさせられた。

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